車検証をうっかり紛失してしまった、誤って破損・汚損してしまった。そんな場合、再発行が必要です。車検証がないと車検が受けられなかったり、車両売却の際に支障が出ることも。この記事では、車検証の再発行手続きに必要な書類や手順を詳しく解説します。
「えっ車検証をなくしちゃった?
でも大丈夫!再発行は意外と簡単だから、手順を一緒に確認しよう!」
1.車検証とは?その意味と必要性
車検証(自動車検査証)は、車両の基本情報や所有者の情報を明確に記載した書類です。これは車の「身分証明書」とも言えるもので、法的にも重要な意味を持っています。日本では、車を所有し、公道で運転するためには必ず車検証が必要です。また、車検証は車検を受ける際や、名義変更・廃車などの手続きにも不可欠です。
(1)車検証の記載内容
車検証は、車の使用者とその車両に関する情報を公的に証明する役割を担っています。車検証には、車両の型式、車台番号、初年度登録年月、定員、重量、所有者の氏名や住所などが記載されています。これにより、車両が適切に整備され、安全基準を満たしていることが証明されます。
(2)車検証に関する法律
道路運送車両法では、車検証を車内に常備することが義務付けられています。警察の職務質問や検問時には車検証の提示が求められるため、万が一車検証がなければ罰則の対象となる場合があります。
自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。(道路運送車両法 第六十六条)
第六十六条第一項の規定に違反して、自動車検査証若しくは限定自動車検査証を備え付けず、又は検査標章を表示しないで自動車を運行の用に供した者は、五十万円以下の罰金に処する。(道路運送車両法 第百九条)
車検証には、車両の型式、車台番号、初年度登録年月、定員、重量、所有者の氏名や住所などが記載されています。これにより、車両が適切に整備され、安全基準を満たしていることが証明されます。
(3)車検証が無いと困ること
- 車検を受けられない
車検証は、車検を受ける際の必要書類であるため、車検証が無い場合は先に再発行をしなければいけません。 - 運転中の違反リスク
道路運送車両法違反となり、罰則が科せられる可能性があります。 - 車両の売却や譲渡ができない
自動車に関する手続きに必ず必要となるため、手続きができなくなってしまいます。 - 各種契約での不便
保険の更新や駐車場の契約などでも提示を求められることが多く、手続きが滞ってしまう可能性があります。
車検証が手元にないと、さまざまな問題が発生します。
2.車検証の再発行に必要な書類と手数料
車検証を紛失した際は、速やかに再発行手続きを行う必要があります。再発行には以下の書類と費用が必要です。
- 自動車検査証再交付申請書:運輸支局等HPから様式ダウンロード、または窓口で入手可能です。
- 手数料納付書::運輸支局等の窓口で入手可能です。
- 本人確認書類:運転免許証など、本人確認ができる書類を持参します。
代理人に依頼する場合は、代理人自身の確認書類を提示します。 - 委任状:代理人に依頼する場合 (※こちらは省略可能です)
手続きの流れ
書類を準備したら、以下の流れで再発行手続きを行います。
- 申請書に記入する
自動車検査証再交付申請書を入手し、必要事項を記入します。 - 手数料納付書を準備する
の車検証再交付欄にチェックをして、検査登録印紙を購入し、印紙貼付欄に印紙を貼る - 運輸支局窓口への提出
申請書と手数料納付書、必要な書類を持参して、車両登録のある運輸支局で申請します。 - 再発行完了
窓口終了間際など特別の事情が無い限り、新しい車検証が即日交付されます。
まとめ
車検証は、車を所有・運転するうえで欠かせない重要な書類です。紛失するとさまざまな問題が生じますが、再発行手続きは比較的簡単です。車検証がないと気づいたら、早めに再発行手続きを行い、安全なカーライフを確保しましょう。
- 車検証は、車の「身分証明書」であり、法律上も車内に常備する必要がある。
- 紛失すると車検や売却、事故対応に支障が出る。
- 再発行には申請書と本人確認書類、手数料が必要。
- 運輸支局で原則、即日発行が可能で、代理人による申請も可能。
行政書士龍ノ子事務所では、車検証の再発行手続きの代理も行っています。お困りの際はお気軽にご相談ください!