古物商とは、中古品を売買する事業形態の一つです。メルカリなどのフリマアプリで物を売買する際、古物商許可が必要かどうか疑問に思う方はいるでしょう。ここでは、メルカリで古物商として活動するメリットと、その際に必要となる注意点について詳しく解説します。
最近、自分らしい生き方を求める人が増えています。副業や兼業もその一つの方法ですね。
話題の古物商許可を取得することで得られるメリットや始め方を一緒に見てみましょう!
1.そもそも・・・古物商許可とは?
古物商許可とは、中古品を仕入れて売買することを仕事とする際に必要な許可のことです。
中古の洋服やアクセサリー、バッグや靴、書籍などを売るケースが想像しやすいかと思います。もともと自分の持ち物をメルカリ等で売るとき、古物商の許可はいりません。
しかし、営業を目的に仕入れて販売するには、この許可が必要です。
法律にはすべて目的があります。
古物商営業について定めた古物営業法には、その目的が以下のように記載されています。
(目的)
第一条 この法律は、盗品等の売買の防止、速やかな発見等を図るため、古物営業に係る業務について必要な規制等を行い、もつて窃盗その他の犯罪の防止を図り、及びその被害の迅速な回復に資することを目的とする。
(古物営業法 第一章総則 第一条より抜粋)
自分の持ち物を売る場合に古物商許可が不要な理由は、「盗難品が紛れ込む可能性が極めて低い」ためです。
そのことを念頭に古物商のルールを調べると、どうしてそのルールが定められているのかが分かりやすくなります。ちなみに許可証は各都道府県の公安委員会から発行されます。公安委員会に直接申請書を提出するのではなく、管轄する警察の生活安全課を経由して申請を出します。許可を得るためには、一定の要件を満たしていることが必要で、そのことを証明するために、申請書のほか、様々な添付書類と手数料が必要となります。なお、標準処理期間は概ね40日程度とされることが多いようです。
2.古物商許可を取るメリット
古物商許可を取得することで、具体的に以下のようなメリットがあげられます。
- 適法に中古品ビジネスができる: 古物商許可を持っていない場合に、古物商営業を行うことは違法です。これに違反し営業を行った場合、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される場合があります(古物営業法第31条)。許可を取得すれば、安心してビジネスを展開できます。
- 信頼性の向上: 許可を持っていることで、顧客からの信頼が得られやすくなります。信頼性が高まると、リピーターが増え、ビジネスの拡大につながります。
- 経費の管理と税務上のメリット: 古物商としてのビジネスを正式に登録すると、経費を適切に管理できるようになり、税務申告の際に経費として計上できます。税務署に届け出れば青色申告の特典を受けることも可能です。ビジネスの基礎を身に着けるためにもスモールスタートができる古物商許可はおすすめです。
3.副業におすすめの理由
古物商許可を取得することで、具体的に以下のようなメリットがあげられます。
- 仕入れ先の開拓: 古物商の仕入れに、メルカリを使用することは原則できないと言っていいでしょう。では、どのように仕入れを行うかというと、古物商許可を持っていると、各地やインターネット上で開催される古物市場やオークションに参加できるようになり、仕入れ先が増えます。これにより、人気の中古品を安定的に安く仕入れることが可能です。
- 手軽な販路確保: お店を持つ場合、賃料がかかりますが、メルカリSHOPSを利用すれば、手軽に古物商としての営業が可能です。メルカリショップで古物営業を行う場合は、古物商許可が義務付けられています。ネットを活用することで、自宅からでもビジネスを展開でき、スモールスタートで自由な時間に働けるのも大きなメリットです。仕事や家事、勉強など、さまざまなものとの両立が可能です。
- 市場の需要が高まっている: サステナビリティの意識が高まり、中古品の需要が増えています。リサイクルやリユースを重視する消費者が増えているため、古物商ビジネスは時流に乗っています。
まとめ
- 古物商許可を取得することで、合法的に中古品ビジネスを展開できる。
- 顧客からの信頼性が向上し、リピーターが増える。
- 経費管理が容易になり、税務申告でのメリットがある。
- 各地やインターネット上の古物市場やオークションに参加でき、仕入れ先が拡大する。
- メルカリSHOPSを活用することで、手軽にビジネスを始められる。
- サステナビリティの意識が高まり、中古品の需要が増えている。
行政書士龍ノ子事務所では、
これからも、古物商営業に関する役立つ記事を書いていきますのでお楽しみに。
様々な可能性を知り、あなたの内なる龍をそだてていきましょう!